電気管理技術者で必要な機器 具体的にどれを買うか問題② 接地抵抗計

電気管理技術者

こんにちはデンカンです。

今回は電気管理技術者になる際に必要な告示機材の1つ、接地抵抗計について具体的にどれを買うか?という内容についてお話したいと思います。

告示機材とは?

平成15年経済産業省告示第249号(「電気事業法施行規則第五十二条の二第一号ロの要件等に関する告示」)で定められた、電気管理技術者が保有すべき機械器具類を指します。

告示第249号で定められている主な機器類は、以下の通りです。

  • 絶縁抵抗計
  • 電流計
  • 電圧計
  • 低圧検電器
  • 高圧検電器
  • 接地抵抗計
  • 継電器試験装置
  • 絶縁耐圧試験装置
  • 発電所を受託する場合には、騒音計、振動計、回転計

なお、団体・協会募集要項等では、「継電器試験装置・絶縁耐力試験装置、騒音計、振動計、回転計」は貸与可能なケースもあります。

どの団体に所属するにしても、上の6個(絶縁抵抗計、電流計、電圧計、低圧検電器、高圧検電器、接地抵抗計)が必要になります。

接地抵抗計について

接地抵抗計は多く分けて「3電極法」と「クランプ式」に分けられます。

【3電極法】

接地極(Ep)に対して、2つの補助極(Ep、Ec)を打ち込み、注入した電流に対する電位差を用いて測定する方法。

接地抵抗を測定する上で一般的な方法で、精度の高い測定方法になります。

良い点:精度が高い、クランプ式と比較して安い(3~4万円程度)

悪い点:補助極が打ち込みにくい場所(ビル・街中など)がある、準備・片付けに時間がかかる

【クランプ式】

アース線をクランプし、クランプから電圧を注入、電流をクランプで測定することで接地抵抗値を測定する方法。単独接地では測定できず、多重接地の数が多いほど精度が良くなる。

良い点:接地極にクランプするだけなので、準備・片付けが楽、補助極が不要

悪い点:3電極法と比較して高い(20万円程度)、事業場によっては測定できない場合がある。

どちらを購入するかの話ですが、告示機材の申請でいえば「3電極法」の方が良いと思います。

理由として、測定できない可能性のある機器で申請通らないのでは?(クランプ式で申請した人を知らないです。)というのと、クランプ式は精度が多重接地の数に依存するため、正確な値を測定したい場合には不向きである点です。

接地抵抗計のどれを買うか?

私が購入した接地抵抗計はHIOKI(日置)のFT6031-50です。

購入した理由(良い点)を挙げると以下になります。

【良い点】

  • 耐水性(IP67)、防塵性に優れている。
  • 補助極用の測定コードが使いやすい(巻き取り器)
  • 測定不能時、測定方法が不十分な個所が表示されるため分かりやすい
  • 補助接地棒(クギ)が測定コード用巻き取り器に収納できる

KYORITSU(共立)のKEW 4105DLも良いと思います。

おそらく補助接地棒は巻き取り器に収納できませんが、本体の収納ケースや付属品が優秀なのでこっちにしても良かったなとも思っています。

上記の2点はデジタル式で、今まではアナログ式が主流でした。

仕事ではアナログ式を使っていましたが、アナログ式にも良い点はあります。

【アナログ式の良い点】

  • 針の動きで測定の安定性が分かる(接地条件が悪いと針がフラフラしたり音が違う)
  • 機器の寿命が長い

デジタル式、アナログ式のどちらが良いとまでは言えないので好みで選んで良いと思います。

個人的におススメできない機器

私が唯一といっていいレベルでおススメできない接地抵抗計があります。

それはKYORITSU(共立)のKEW 6022です。

絶縁抵抗計と接地抵抗計が一体型となっており、機能的には非常に便利です。

ただ接地抵抗計として使用する場合にはかなり不便に感じました。

【不便に感じた理由】

  • 首掛けを基準にしているため液晶パネルが横を向いており、首にかけないと見づらく、接地抵抗測定でわざわざ首にかけることが無い
  • 接地抵抗の測定用端子が液晶パネルの反対側にあり、端子を接続した状態で液晶パネル側を上に向けて置くことができない
  • シンプルに手で持ちづらい

絶縁抵抗計・接地抵抗計一体型を購入するならKYORITSU(共立)のKEW 6017の方が良いと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

購入を検討している方の参考になれば幸いです。

実はHIOKI(日置)のFT6031-50以外にも以下の2個の測定器を持っています。

マルチ計測:MET-1(クランプ式接地抵抗計)

KYORITSU(共立):KEW 6017(絶縁抵抗計・接地抵抗計一体型)

初回の点検ではHIOKI(日置):FT6031-50を使用

2回目以降の点検で経過を見る際はマルチ計測:MET-1を使用

MET-1で結果に問題があった際は、絶縁抵抗測定で使用するついでに持っていけるKYORITSU(共立):KEW 6017を使用

という形に使い分けています。

「全部買うと良いですよ」とは言えないので最後に書かせていただきました。

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