電気管理技術者で必要な機器　具体的にどれを買うか問題①　検電器

こんにちはデンカンです。

今回は電気管理技術者になる際に必要な告示機材の１つ、検電器について具体的にどれを買うかという内容についてお話したいと思います。

告示機材とは？

平成15年経済産業省告示第249号（「電気事業法施行規則第五十二条の二第一号ロの要件等に関する告示」）で定められた、電気管理技術者が保有すべき機械器具類を指します。

告示第249号で定められている主な機器類は、以下の通りです。

なお、団体・協会募集要項等では、「継電器試験装置・絶縁耐力試験装置、騒音計、振動計、回転計」は貸与可能なケースもあります。

どの団体に所属するにしても、上の6個（絶縁抵抗計、電流計、電圧計、低圧検電器、高圧検電器、接地抵抗計）が必要になります。

告示第249号では、低圧検電器、高圧検電器を用意する旨が記載されていますが、高圧用検電器がほとんどの場合、低圧用検電器の機能を有しているため、それぞれで２個用意する必要は無く、「高・低圧用検電器」を用意すれば大丈夫です。

ちなみに直流検電器は不要、交流検電器だけで大丈夫です。

高・低圧用検電器の中でどれを買うかという話ですが、私は長谷川電機工業のHSS-6B1を買いました。

理由として、以下の２点になります。

まず選択肢として、以下のものがあります。

まず、「伸縮式」かそうでないかについては、間違いなく「伸縮式」の方が良いと思います。

伸縮式の方が検電時に安全ですし、伸縮式でない検電器と伸縮式の検電器の金額差がほぼないので、わざわざ伸縮式でない検電器を選ぶ必要は無いかと思います。

次に、先端が「金属」か「ゴム」かについては人によると思います。

「先端がゴム」であるメリットは個人的に検電のしやすさと低圧検電時の短絡リスク軽減にあると思います。

「先端が金属」の場合、勢いよく検電してしまうと被覆などを傷つける危険があり、また低圧部で充電確認のための検電時に、相間が近い場所で検電してしまうと検電器の金属部で短絡する可能性があります。

金額的な面においては「先端が金属」の方が少し安い程度（1000~2000円）のため、機能的に見ればゴムの方が良いと思います。

ただ、私が購入したHSS-6B1は「先端が金属」になります。

理由として耐久性の差にあります。

「先端が金属」であれば半永久的に使用できるのに対し、「先端がゴム」の場合は５年～１０年程度で交換が必要になります。

交換費用は1000円程度なのでそこまでコストがかかる訳ではないですが、私はそこまでして買う必要は無いかなと思い購入しませんでした。

最後に「交流だけ」か「直流・交流兼用」かですが、直流兼用を買う必要は無いと思います。

まず値段が高いです。（４万～10万くらいします。）

交流だけの検電器は２万円が相場なので、相当高いです。

そして、直流を検電する機会が無いです。

直流検電することがあるとすれば、ケーブルの耐圧試験で直流試験を行う時ぐらいです。

ですので、直流耐圧試験機を購入予定であれば検討しても良いと思いますが、それ以外の人はわざわざ購入する必要は無いと思います。

いかがだったでしょうか。

購入を検討している方の参考になれば幸いです。